京都・祇園祭で巡行する32基の山鉾の一つ、「孟宗山」の装飾が、昨年死去した日本画家、平山郁夫氏が描いた原画によって約200年ぶりに新調され、京都市中京区の画廊で12日、報道陣に公開された。
新調されたのは、山鉾の側面を飾る胴懸(どうかけ)「砂漠らくだ行」(縦1.2メートル、横1.6メートル)2枚。左胴懸は太陽の下を、右胴懸は月明かりが照らす中を、それぞれらくだに乗った隊商が砂漠を旅する光景を描いている。
原画を基に、川島織物セルコン(京都市左京区)が制作。絹製の綴織(つづれおり)で、らくだにあたる太陽や月の光が金糸やプラチナ糸で繊細に表現されている。
平山氏は月の胴懸を制作中に死去。親交の深かった孟宗山保存会の佐藤征司(まさじ)代表は「完成品を見てもらえず残念だが、先生の世界平和と人類の繁栄を願いを、この懸装品と祭りを通じて世間に広めていきたい」と話した。
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